「そうなの?…そうしたらマネージャーは圭のほうがいいなぁ。」
「レイカ〜、まあ圭くんがそう言うのもわかるんだけど俺と太田が話し合ったことだし、とりあえずお試しで帝をマネージャーにしてみてよ。ねっ?頼むよー。」
「で、でも圭がマネージャーだったらすごく安心しますし…。」
うう、可愛すぎる…社長からそう言われて、おどおどしながらも頑張って自分の意見を言おうとしている。
「僕もお姉ちゃんが近くにいないとすごく心配。」
「チッ!こいつらめんどくせぇ!別に俺らが付き合うわけじゃねぇんだからぐちぐち言うなよ。早くスケジュール決めて解散しようぜ。」
いきなり大声出したかと思ったら、玲蘭の腕を引っ張って歩き出す。
「ひええ!?」
そのままあいつに手を引かれて奥の部屋に入ってしまった。
「お姉ちゃん!!…なっ!離してよ!」
お姉ちゃんの後を追いかけようとしたら社長と副社長に捕まった。
「まあまあ。あいつの言う通り、恋人同士になるんじゃないんだから〜。」
くそっ…なんであんなくそみたいな奴がお姉ちゃんのマネージャーに。
しかもお姉ちゃんの腕に触れた…。
今までお姉ちゃんには必要最低限の男しか近寄らせなかった。
男性モデルと撮影することがあれば、絶対僕が監視していた。だってすぐに連絡先交換しようとするばっかだもん。
…それなのに、マネージャーなんて。仕事してたらお姉ちゃんに1番近くにいる男じゃん。
そんなの耐えられない!!
とにかくあいつからお姉ちゃんを守らなきゃ!
そう決心し、お姉ちゃんを待っていた。

