「僕こそ何度も言ってますけど、モデルはやりません!」
こいつのような、純白天使のお姉ちゃんを汚していくような害虫を寄り付かないようにするのが僕の仕事なのにモデルなんてやったら、虫除けが疎かになっちゃうでしょ。
「つーかなに、レイカの弟彼氏以上にベッタベタじゃん。」
「あんたに何か問題ある?っていうか、お姉ちゃんのこと馴れ馴れしくレイカって呼んだりすんなよ、あとまず話しかけんな。」
「おいおい。仮にも俺は社長の子どもなわけ。発言は考えな?ガキ。」
…っ〜!!!こいつまじでめっちゃ嫌い!
「何回も言うけどマネージャーやるのは俺か頼んだことじゃねぇから。そんなに熱くなるなよ?」
こいつマネージャー向いてない!
「まっとりあえず、レイカにはこれからのスケジュールのこととか話すことあるからさ、がきんちょは向こうでお利口にしてな?」
「っお姉ちゃん、行っちゃダメ!」
お姉ちゃんの腕にしがみつく。
「ええっ!?あっああ…い、いかないよ!!」
放心気味だったお姉ちゃんが我に返った。
「僕がマネージャーになるから!あいつ意地悪だし、お姉ちゃん嫌な思いするよ!」

