「そういえば患者の女の子の名前は?」 俺は血液のストックを持ってきた石橋に声をかけた。 「杉野凜奈です。」 ドクンッー。 その女の子の名前を聞いた瞬間俺の心臓が大きく動いた。 「杉野…凜奈…。」 あぁ。 なんて神様はこんなに意地悪なんだ…。 理菜の名前に似た杉野凜奈という女の子を交通事故にあわせるなんて…。 「…せい…先生…!!」 石橋の大きな声に肩をビクッと震わせ我に返る。 「先生!今から手術みたいです!!」 「あ…あぁ。今行く。」 俺は石橋のうしろを小走りでついて行った。