一時間目は数学。
私はまぁまぁ得意だけど海斗は大の苦手。
「じゃあこの問題を…今日は21日だから…。杉宮!解いてみろ。」
うちだと思ったよ。
この先生よく日付で生徒を指名するもんね。
私は心でそうつぶやきつつ
「8x−14yです。」
と、答えを言った。
「よし。正解だ。」
私は答えを言うと席に座った。
そして次のターゲットは…海斗だろう。
先生は次に隣の席の人をよく指すからなぁ。
「じゃあ次の問題を…杉原!解いてみろ。」
「えぇー!?俺!?」
はい。当たったー。
「杉原はお前しかいないだろ!」
先生と海斗の漫才にクラス中が笑いに包まれる。
海斗は分からないようで少し困っている。


