また逢う日まで


たまたま見つけたと言うわりには、海斗は靴をきちんと履いていなくてマフラーもグチャグチャに巻いている。

もしかして…私の為?
心配して朝早く来て待っててくれたとか…?

…まさかね…。

私は海斗のグチャグチャのマフラーを巻き直してあげると海斗と一緒に学校に向かった。

学校に行くまでの間、私と海斗は他愛ない話をした。

「そーいえば理菜ってハーフ?」

「ううん。良く言われるけど違うよ。」

「そーなんだ。ハーフかと思った。」

「どこらへんが?」

「うーん。目の色とか??」

「目の色??」

「うん。茶色い色してる。」

「あーそれもよく言われるわ。」

「まじかよー。」

そんなくだらない話をダラダラとしているといつの間にか学校に着いた。

教室に海斗と入りると、りんかが私の元にやって来た。

「おはよー!」

「りんかおはよー!」

「昨日は本当ごめんね!」

「もぉ、全然大丈夫だって!」

私は笑顔でそう言うと席についた。