私はあなたを忘れない。

「あなたに一目惚れしました。」
私は我にかえって恥ずかしくなった。
顔が熱いのがさわらなくても分かったぐらいに。

一時、沈黙が続いた。

「実は僕も君と、奈々子と一緒で一目惚れしたんだ。」
と、彼が言った。