『悠……起きて…遅刻するよ』

愛しい女の声で目覚める朝を迎えるようになって数年

『うん…起きてる』

『体が起きてないでしょう⁈』

『…キスしてくれたら起きれるかも…』

腰に手を当て上から俺を覗く柚月に片目を開けキスの催促。

『…もう、軽くだけだよ』

仕方なしの表情で長い髪を耳にかけ、唇に触れるキス。

それで終わらせるわけがなく、片手は髪に指を差し込み頭部をそのまま固定してもう一方は柚月の腰を押さえベッドの中へ引き込む。

そして…体勢が逆転すれば深いキスの始まり。

首には柚月の腕が絡み、もっととキスを催促するからいつもやめられない。

そして、見計らったようになるアラームの音

2人で視線を合わせ微笑む。

チュッと唇を重ね

『続きは今夜…』

いつまでも変わらず頬を染め、はにかむ彼女が愛しい。

そろそろ…山城 柚月にならないか⁈


君の左手に光るプラチナリングを贈るから
今日は、素敵な日にしよう…