すき⁈

好きって言ったよね。

うれしい。

「…悠、もう一度言って…」

「……何度でも言ってやるから…俺のものになりなさい」

「……でも‥私、初めてなの」

「知ってる。そう仕向けてたの俺だから‥」

「どういうこと?」

「後で教えてやるから…おばさんに連絡して‥」

悠は、スーツのポケットから自分のスマホを私に渡して自宅にかけるように促す。

「…………あっ、もしもし、私だけど」

『どうしたの?』

「あのね……あの…『貸して』」

私からスマホを取り上げ自分の耳にあてている。

「おばさん、悠です。今日、柚月俺のマンションに泊めます…『いいわよ』」

スマホから聞こえてくる声に耳を疑った。

えっ…いいの⁈

悠だよ。

男ってわかってる⁈

泊まるってことの意味わかってるの⁈

「ありがとうございます。昨日話した通り、ちゃんと責任とります…」

『あら、お互いの親公認なんだから、心配なんてしてないわよ。柚月をよろしくね』

「はい」

『おやすみなさい』

「失礼します」

ツーツーツーと切れた電話の音。

今の会話はなに⁇

悠も悠だけど…お母さんもお母さんよ。

昨日ってなに?

私のいないところで何の話があったの⁈

知りたい…

悠のスーツの襟を掴んで

「どういうこと⁈」

襟を掴んでいた手を解かれ、手首を掴んだ悠が妖しく微笑む。

「公認の外泊だからね」

「どう言うことって聞いてるんだけど…」

「こう言うこと」

「んっ‥あっ、はぁっ……あっ、ん…」

触れた唇からあっという間に舌を絡められ全てを持っていくような熱いキスをしながら、スーツの上着とネクタイを器用に脱ぐ悠。

そして頬、うなじを滑る手が肩口で引っかかるワンピースをゆっくりと身体のラインに沿って脱がしていく。その間もキスは止まず、唇、身体へと移り脳細胞がボーとする甘いキスで啄み、問いただす気力を奪っていき、腰を持ち上げワンピースを足元から引き剥がした後、啄むキスは至る所に降り注ぎ私を焦らしてる。

声を殺し足をすり寄せ、疼く身体を苦そうとすれば…

「かわいいね…いつまで我慢できるの⁈


余裕な笑みで笑うから

「…知らない」

限界なんてとうにきている。

「その唇は本当に嘘つきだね…時間はたっぷりあるし…どちらが先に根をあげるか我慢くらべする⁈」

気づいてるくせに意地悪だ。

意地悪く笑った後、私をヒョイとお姫様抱っこして奥のドアを開け、チュッとおでこにキスをすれば…