イイコでしょ?

「その生意気な口、黙らせてやろうか。」





耳に流れ込む低く甘い声が、背筋をゾクリとさせた。





そして直ぐに首筋を襲って来る舌先。





突然来た翔さんの舌から逃げる事も出来ず、ただ身体が熱くなるのを黙って感じていた。





「こっち向け…」





ワザと…かな。



すっごく色っぽい声。



本当、ドキドキする。




翔さんの声に反応しまくってる自分がすごく恥ずかしくて、まともに顔が見れない。





俯きながらゆっくりと身体の向きを変える。





停電でも起きないかな。




心の中でそう祈る。




蛍光灯の灯りは明る過ぎて、全てを曝け出してしまう。





真っ赤になってる私を隠して欲しいのに。





どこを見ていいか分からず、黒目を泳がせていると、





フワリ、





足元が突然宙に浮いたと思えば、翔さんが私の両脇に手を入れて持ち上げ、デスクの上にストンと座らされた。





慌てて掴んだ翔さんの肩にしがみつく。





翔さんの身体が私の脚の間にスッと入った。





「みじけぇスカート履きやがって…誰に見せる気だよ。」





「やっ、ちょっと」





座った事でズレ上がったスカートの裾から見えた太ももに、翔さんの掌が落ちた。





「このピッタリした服も…身体のライン丸わかりじゃねぇか。」





「やっ…」





翔さんの掌がスルスルと私の身体を撫でながら、上へ上がって行った。





緊張して手に力が入り、翔さんの首に絡めた腕に強さが増した。






誰も居ない、



広いオフィスに二人の吐息のような会話が続く。






翔さんの口内に、私の耳たぶが進入し舌で器用に転がされると、なんとも言えない感情が湧き出てきた。





「大丈夫。ここではしねぇから。」






私の心情を悟ったように、そう言うと、視線を合わせて妖艶に笑った。






ここでは…って事は…




と、一人考え、また顔を真っ赤にさせる。