「お前何言ってっか分かって言ってんのか。」
「どうせ!!…どうせ、好きじゃねんだろ?だったらくれよ。俺は美希じゃねぇとダメなんだよ。」
「好きじゃねぇワケねぇだろ!」
かかった。
言えよ、素直に全部。
「俺は、お前なんかよりも……」
ほら早く。
「キスマーク一つで気が狂いそうな程嫉妬すんだよ。不安でしょうがねぇんだよ。」
怒気を帯びていた声が、だんだんと哀しみの色に変わっていく。
「俺は、お前なんかよりも…美希を愛してんだよ。」
それでいい。
それでいいんだよ。
掴まれていた胸ぐらにあった手が緩まり、両手でそっと離してやった。
「だってさ、美希。良かったなお前。すげぇ愛されてんじゃん。」
止めに入ろうとしていた美希が、俺の横で呆然と佇む。
嬉し過ぎて意識飛んじゃった?
俺の仕事はここまで。
後は夫婦の問題。
「んじゃ美希をよろしくお願いします。こいつ寂しいと直ぐ泣くんで、めんどくさいですけど、いっぱいかまってやって下さいね。」
カバンを手にする。
やけに重く感じるけど…
俺は歩を進める。
副社長なら大丈夫。
任せられる。
これで自分の気持ちにケリ着けられる。
かな。
諦め悪りいから、また時間かかるかもな。
振り向きもせずにひたすら歩く。
・
・
エレベーターに乗り込むと、あぁ…と低くため息をつき、そのまましゃがみ込んでしまった。
なにこれ。
泣いてんの?俺。
こんな、好きだったんだ。
「なっさけねぇ。男泣きかよ。だせ…」
熱くなる目頭を、奥歯を噛み締め必死に堪えた。
エレベーターのモーター音が虚しく響く。
・
・
しっかりしろ。
幸せを祈れ。
立ち上がる。
前を向いて、開いた扉から真っ直ぐに、
俺はまた、歩き始める。
・
・
・
「どうせ!!…どうせ、好きじゃねんだろ?だったらくれよ。俺は美希じゃねぇとダメなんだよ。」
「好きじゃねぇワケねぇだろ!」
かかった。
言えよ、素直に全部。
「俺は、お前なんかよりも……」
ほら早く。
「キスマーク一つで気が狂いそうな程嫉妬すんだよ。不安でしょうがねぇんだよ。」
怒気を帯びていた声が、だんだんと哀しみの色に変わっていく。
「俺は、お前なんかよりも…美希を愛してんだよ。」
それでいい。
それでいいんだよ。
掴まれていた胸ぐらにあった手が緩まり、両手でそっと離してやった。
「だってさ、美希。良かったなお前。すげぇ愛されてんじゃん。」
止めに入ろうとしていた美希が、俺の横で呆然と佇む。
嬉し過ぎて意識飛んじゃった?
俺の仕事はここまで。
後は夫婦の問題。
「んじゃ美希をよろしくお願いします。こいつ寂しいと直ぐ泣くんで、めんどくさいですけど、いっぱいかまってやって下さいね。」
カバンを手にする。
やけに重く感じるけど…
俺は歩を進める。
副社長なら大丈夫。
任せられる。
これで自分の気持ちにケリ着けられる。
かな。
諦め悪りいから、また時間かかるかもな。
振り向きもせずにひたすら歩く。
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エレベーターに乗り込むと、あぁ…と低くため息をつき、そのまましゃがみ込んでしまった。
なにこれ。
泣いてんの?俺。
こんな、好きだったんだ。
「なっさけねぇ。男泣きかよ。だせ…」
熱くなる目頭を、奥歯を噛み締め必死に堪えた。
エレベーターのモーター音が虚しく響く。
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しっかりしろ。
幸せを祈れ。
立ち上がる。
前を向いて、開いた扉から真っ直ぐに、
俺はまた、歩き始める。
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