イイコでしょ?

ジュエリーショップでネックレスを付けて貰った辺りからかな?



なんとなく翔さんの態度がおかしくて。




素っ気ないというか、上の空というか…




私何かしたんじゃないかって必死で考えながら、綺麗に着飾ったまま、二人で有名なレストランで食事した。






その態度は食事中も続き、私はどうしていいのかわかんなくって、ずっと顔色を伺っていた。





二人でこうやって食事するの、初めてなのに。




これって初デートになるんだよね?




でもそんな事翔さんにはどうでもいいんだ。




そう思うと悲しくなって、早くお店を出たくなった。





こんな素敵な服やバッグや靴やネックレスが欲しかったワケじゃない。





翔さんと一緒に居たいだけ。





着飾ったって全然私を見てくれてないし。




あなたの頭の中には、他の誰かが居るの?


















食事も終えてマンションまで着くと直ぐに、翔さんは用事がある、と言い残してそのままどこかへ出かけてしまった。






部屋に一人取り残された私。









床が、冷たい。


人の居ない、無機質な空間。


私、一人。






貰ったプレゼントに何の意味があるんだろ。





どこ行くの?



が聞けない。



置いてかないで?



が言えない。



私を見てよ。



絶対言えない。













わがままを言うと、もっと遠くに行ってしまいそうで怖い。




大丈夫、って自分に言い聞かせてるけど、大丈夫なんかじゃないよ。




心と身体のバランスを取るのが難しい。