イイコでしょ?

あぁ……眠い。





デスクに座り、朝からずっとアクビが止まらない。





ガムも一個、食べ切っちゃった。





パソコンのキーを叩く音すら子守唄に聞こえてきちゃう。





「おーい美希!大丈夫?目がどっか行っちゃってるけど)」





横から顔を出してきた海崎さんの呼び掛けにも、中々反応出来ないくらいだった。





はぁ…もうすぐ定時なのに。




全然終わらない上に、さっきアミさんに仕事頼まれちゃったから…




それよりアミさん…




わざとだろうな。




最近よく定時ギリギリに仕事頼んでくるんだよね。




当たり前に私は残業になって、当たり前にアミさんは帰ってくんだけど。




なにも言えない自分が情けない。




そんな事嘆いてる暇ないよ…





確実に残業だし、コレじゃいつ帰れるかもわかんないくらい。












仕事が進まないのは眠いせい。



眠いのは昨日中々寝付けなかったせい。



寝付けなかったのは…翔さんのせい。












そっと首筋から鎖骨にかけて、掌を滑らせた。





ちゃんと、隠せてるかな…アト。





少し不安に思い、引き出しから小さな手鏡を取り出して写す。





下ろした髪と、上まで閉じたシャツのボタンで、遠目には全く分からないだろう。





フワリと髪を整えて、手鏡を元の引き出しの中へしまい込んだ。





そうして、改めて仕事に取り掛かる前に、昨夜の出来事を思い返した。