イイコでしょ?

「……めん。」






「えっ?」






「ごめん。俺も昨日は言い過ぎた。」






思ってもみなかった成瀬さんの台詞に、驚いて目を丸めると同時に、少し照れ臭そうに言った成瀬さんに胸がキュンと狭くなった。






やだ…そんな顔して謝らないでよ。




私昨日カズにぃの部屋に居たんだよ。




カズにぃに好きって、言われちゃったんだよ。




成瀬さんの腕に包まれながら、自分の軽率な行動に嫌気が刺した。




言うのも辛いけど…言わないのも辛いよ。





「……成瀬さんあのね、私昨日…」





覚悟を決めてカズにぃの部屋へ行った事を話そうとすると、突然、唇で唇を塞がれた。





当たり前のように舌を差し込んでは、グルリと口内を一回りする。





「……ン…さくら…い…さん…ァ…////」






漏れる吐息で名前を呼ぶと、更に激しく吸い付いて来た。





「…聞きたくねぇ……」






「…ハァ……ン…////」






唇を口に含み、中で撫でるように舌を滑らされ、私の身体はどんどん熱を帯びていく。









どれくらいキスしてただろう。




成瀬さんの柔らかな唇を感じて、身体の奥から蕩けていきそうだった。






「すげぇ…えろい顔。」





成瀬さんにそう言われても、否定出来ない。




だって自分でも分かるもん。




今すごく…いやらしい顔してる。






「…もう一回…して?」





「ん。イイコ…」






再び重なる、甘い唇。





自分からそんな事言うなんて…信じられない。





成瀬さんの一言一句に、心臓をぎゅっと掴まれて逃げられない。





もうこのまま時が止まってしまえばいい、





成瀬さんが私を好きじゃなくたって、今、この瞬間が、ずっと続けばいいと、





心底願った。