イイコでしょ?

「聞こねぇな。耳元ではっきり言え。」





そう言って再び私の身体を包み込んだ。





一気に心拍数が跳ね上がり、ぎゅっと瞼を結んだ。





成瀬さんの顔に唇を寄せて、





「…大っ嫌いなんて言ってごめんなさい。私と一緒に寝て…下さい」





瞼は結んだまま、きっと顔は真っ赤で、胸のドキドキだって伝わってるかも知れない。





全力疾走した後みたいに息切れがする。





そんな私に休むヒマさえ与えてくれない。






成瀬さんの手が、私の髪を優しく梳かす。





その度にドキンドキンと、心音が大きくなっているような気がする。






「じゃあ美希は俺の事どう思ってんの?」






また言わせるの?



分かってるくせに。



いじわる。



だけど……







「…好き。成瀬さんが大好きなの。」






恥ずかし過ぎて、やっぱり顔は見れないけど。





「よく言えました。じゃあご褒美。」






髪を梳かしていた手が、私の頬にそっと触れ、ゆっくりと顔を上げる。






私を見つめる成瀬さんの瞳が、妙に色っぽく見えて、ゴクリとツバを飲んだ。






顔が近づき瞼を閉じる…唇が重なる。





唇を幾度も幾度も柔らかく重ねる、とても甘くて優しいキスだった。






湿り気を帯びた唇をゆっくりと離し、成瀬さんを見上げる。






頬に触れた指が、優しく撫でる。





長いまつ毛が揺れる。





ハァ…と、熱のこもった息を吐いて私を見返す。






抑えきれない胸の鼓動を逃がす事も出来ず、ただ成瀬さんの胸の中で瞳を揺らす。