イイコでしょ?

身体がピタリとくっ付いて、心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかと、そればかり気になった。






「俺は男だからな。スケベなのは当たり前だ。」






「なら…ちょっと離れて…」





成瀬さんの胸をグッと両手で押すけど、ぎゅっと強く抱きしめられてビクともしなかった。





「んなビビんな。何もしねぇし。どうせ嫌いなんだろ?俺の事。」





「……っ!」





やっぱり怒ってるんだ、大っ嫌いって言った事。






「じゃあこうやってんのも苦痛だよなぁ?やっぱり俺ソファーで寝るわ。」





「えっ?」





ゴソゴソと起き上がり、本当に部屋を出ようとする成瀬さん。





やだやだ行っちゃう…


そう言われちゃうとちょっと…






「ちょっ、待ってよ!」






何も考えずに引き止めてしまった事に、直ぐに後悔する。






ドアノブを掴んでピタリと動きを止めた成瀬さん。





「なに?」






「いや、あのやっぱりお父さんが心配するから…」





「それだけ?」





クルリと振り返った成瀬さんの顔は、いたずらっ子みたいに笑ってて、私をからかって楽しんでるのがよく分かる。





「…それだけ。」






「じゃあ、一緒に寝てっつったら寝てやる。」





「は、はぁ?何それ!」






またそんな恥ずかしい事言わせる。





「言えよ、早く。」






布団に勢いよく潜り込んで…






「…一緒に寝て…下さい」






_____シン…






あれ?聞こえてなかったかな…





何の反応も無いのが不思議に思い、布団をそっと開いてやると、






開いた隙間からスルリと身体を滑らせてきた成瀬さんに驚く。