イイコでしょ?

「お前はみ出てんだろ。もっとこっち入れよ。」





「ヤダ。絶対ヤダ。私スケベだし、何するかわかんないですよ!」






正直半分以上布団から出て、背中しか入ってない状態。






なるべく小さく丸まって寒さを凌ぐけど、どうしたって寒い。





だけど…これ以上そっち行ったら身体に触れちゃう…





すぐ後ろに成瀬さんが居ると思うだけで、泣きそうなくらい緊張してるのに。





「風邪引くだろうが。」





「ひゃっ、ちょっちょっと」





後ろからスルリと伸びて来た手が、私の右手に絡みついた。





「冷て…ちゃんと中入れ。それか…」





それか…?





ガバッと上半身を起き上がらせた成瀬さんが、ゴロッと私を仰向けにして見下ろす。






「一緒に運動でもしてあったまるか?」





運動?運動…運動…運動…





「運動っ」





言葉の意味をやっと理解して、目を見開き真っ赤にして身体を丸めた私を見て、成瀬さんがまたククッと笑った。





「うるせぇってだから。冗談だろ?真に受けんなよスケベ」





く…くやじい。




恥ずかしさと悔しさで両手で顔を覆っていると、フワッと身体が暖かくなった。





成瀬さんが後ろから私の身体を包み込むようにして抱きしめたからだ。






「何もすんなよ。スケベ。」





「すっスケベスケベってね!…ってちょっと成瀬さんっ!?むっ胸触って…////」





「あ?お前ノーブラかよ。」




「だって夜着けてたら苦しくて眠れな…ってそういう問題じゃ!!」





「胸ぐらいでウダウダ騒ぐなよ。うるせぇぞ、お子ちゃま。」





「おっお子ちゃまで悪かったわね!ってか早く手離してっ!!」






「じゃ、こっち向けよ。じゃねぇとお子ちゃまには想像出来ねぇ事してやるぞ。」





それを聞いて素早く身体を反転させた。



お子ちゃまじゃ想像出来ないって…





「成瀬さんの方がスケベじゃないですかっ」





目を合わせないように目を伏せながら言ったら、ぎゅぅ…と成瀬さんの胸の中にスッポリと収められた。