イイコでしょ?












ガタンゴトン……




電車内は仕事終わりのサラリーマンやOLで溢れている。





座席には、疲れた顔をしてうつらうつらしている人や、スマホで音楽を聞いてる人。





そんな人達の前に立ち、吊革に捕まって、窓に写る自分自身をぼんやり眺める。





深くため息を吐いて、カズにぃのあの切ない表情を思い返す。
















「離れたくない。」





カズにぃはまっすぐ私を見つめ、そう言った。





カバンからは、私を呼ぶ高らかになる着信音。





「カズにぃ…」





名前を呼ぶと、着信音がプツリと途切れた。





静まり返った室内。




カズにぃが私を確かめるように抱き寄せた。




切なく漏れる吐息を感じる。





小さく、良かった…と繰り返すカズにぃ。