イイコでしょ?

洗濯機を回す。





その間私はクローゼットにあったカズにぃの白いTシャツとブカブカのスウェットに身を包んだ。





この服知ってる





懐かしさで緩んだ顔を、リリがペロッとザラつく舌で舐めた。





ソファーの下にぺたりと座り、やって来たリリを膝に乗せてやる。






「リリ、ご主人様優しいでしょ?」





ワンッ





「ご主人様大好き?」





ワンッ





「ふふ…私もカズにぃ大好き。優しくってかっこ良くって何でも出来て…私の王子様だったんだよ!」






ワンワンッ






「今日だって、こうやって助けてくれたし…」






ワンッ






「…想いってさ、ちゃんと伝えなきゃ意味ないよね。カズにぃの時に学んだはずだったのにな…」





クゥーン…






「…でも成瀬さんに伝えたところで、もう嫌われちゃってるしな…手遅れだよ。」






クゥーン…






「失敗ばっかだよ。タイミングが…わかんないや。」






心配そうに見上げるリリの栗色の頭を優しく撫でる。





こんな私なんか、心配しなくてもいいのに…






身体全部をカズにぃの匂いに包まれて安心した私は、平日午後の柔らかな時間に負けて、そのままふわふわと寝息を立てて眠ってしまった。