会社から電車で三駅。
駅からは徒歩15分程。
薬局の隣にある茶色のマンションの前に立つ。
来ちゃった…
その場でてっぺんまで見上げると、太陽までもが視界に入り目が眩む。
カズにぃのマンションだ。
右手に握りしめた鍵から、チリン…と鈴の音が聞こえた。
とりあえず、鍵返さないといけないし。
そう思ってカズにぃに電話を掛けるけど、会議中なのか全然つながらない。
どうしよう…
無い頭で必死に考える。
鍵、無責任にポストとか入れておけないしな…
言われた通り、部屋で帰り待ってようかな…
それもなんだか図々しい気がして…
・
・
・
「お邪魔…します。」
誰も居ない部屋に挨拶するのは、もう多分私の癖だ。
遠慮がちにゆっくりとドアを開けると、部屋の奥からバタバタと嬉しそうな足音が…
ワンワンッ!!
予想外に早い主人の帰りを、シッポを振って最大限に喜びを表現した小さなぬいぐるみみたいな小型犬。
目に入れた瞬間思わず顔が綻んで、玄関でしゃがみ込み、その小さな命を抱き寄せる。
「可愛いっ!」
ワンワンッ!
「初めまして、私は美希って言うの。あなたはリリちゃんでしょ?んふふ…」
カズにぃからメールで聞いた、飼い犬の名前。
向こうに居た時の友達に、独身で一人暮らしは淋しいだろうからって自分が飼ってた犬が子犬を産んだ時にプレゼントされたのがリリ。
母親の名前がララだったからと言う単純な理由らしい。
カズにぃっぽいな、とリリの頭を撫でながらクスッと笑った。
「ゴメンね、ご主人様じゃなくって……って…ウソ…」
ニコニコしながら舌を出して、私の腕の中で、
うれションしちゃったリリ。
「リリぃ~~」
・
・
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駅からは徒歩15分程。
薬局の隣にある茶色のマンションの前に立つ。
来ちゃった…
その場でてっぺんまで見上げると、太陽までもが視界に入り目が眩む。
カズにぃのマンションだ。
右手に握りしめた鍵から、チリン…と鈴の音が聞こえた。
とりあえず、鍵返さないといけないし。
そう思ってカズにぃに電話を掛けるけど、会議中なのか全然つながらない。
どうしよう…
無い頭で必死に考える。
鍵、無責任にポストとか入れておけないしな…
言われた通り、部屋で帰り待ってようかな…
それもなんだか図々しい気がして…
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「お邪魔…します。」
誰も居ない部屋に挨拶するのは、もう多分私の癖だ。
遠慮がちにゆっくりとドアを開けると、部屋の奥からバタバタと嬉しそうな足音が…
ワンワンッ!!
予想外に早い主人の帰りを、シッポを振って最大限に喜びを表現した小さなぬいぐるみみたいな小型犬。
目に入れた瞬間思わず顔が綻んで、玄関でしゃがみ込み、その小さな命を抱き寄せる。
「可愛いっ!」
ワンワンッ!
「初めまして、私は美希って言うの。あなたはリリちゃんでしょ?んふふ…」
カズにぃからメールで聞いた、飼い犬の名前。
向こうに居た時の友達に、独身で一人暮らしは淋しいだろうからって自分が飼ってた犬が子犬を産んだ時にプレゼントされたのがリリ。
母親の名前がララだったからと言う単純な理由らしい。
カズにぃっぽいな、とリリの頭を撫でながらクスッと笑った。
「ゴメンね、ご主人様じゃなくって……って…ウソ…」
ニコニコしながら舌を出して、私の腕の中で、
うれションしちゃったリリ。
「リリぃ~~」
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