イイコでしょ?

会社を出て、人目を避けるように街を歩いた。






春の風は、今日に限って私を冷たく吹き付ける。






けど、熱く腫れてしまった瞼には丁度いい。






仕事休んで…成瀬さん心配してるかな?




いや、それすら気付いて貰えてないかも。




あんな事言って、もう完璧嫌われちゃった。




裏切られたって傷つけられたって、もう無理かも知れないって限界が見えた時だって、





ずっと側に居たい





そう思ってたのに。






現実はそう上手くは行かないもの。






目の前は霧がかかって何も見えなくて。




暗闇の中手探りで、明日さえも掴めない。





成瀬さんの心に寄り添えない自分に苛立ってぶつかって後悔して…






私自身好きになれない自分を、成瀬さんが好きになってくれるはずなんてない。






出会う度に、別れる度に、心が揺れてすり減ってくようで、ただ煩わしいだけ。






こんな感情、無ければいいのに。





心のない、からっぽなロボットになれたら、楽になれるのかな?