イイコでしょ?

初めて乗る成瀬さんの車は、革張りのシートが身体にフィットしてとても心地いいはずなのに…





一言も発さない成瀬さんに圧倒されて、ずっとピリピリしていた。





また怒らせちゃった?



歓迎会行く事はちゃんと伝えたよね?



やっぱりカズにぃと一緒だったの見られたから?



でもそれじゃあ成瀬さんがカズにぃに嫉妬して……



そんなハズないか。






いっぱい頭を悩ませていると、何時の間にかマンションの駐車場に到着していた。

















「あ…りがとうございました。」





「別に迎えに行ってやったワケじゃねぇから。たまたま銀座に用があって。ついでだよ。勘違いすんな。」





だよね。



ついでに来る人が嫉妬なんかするハズないし。



…にしてもあんな言い方。



やっぱりムカつく。






「勘違いなんてしません!一生しませんっ!成瀬さんが私をわざわざ迎えに来るなんて一生ありえないって、自覚してますんで!」





エンジンが止まり、静寂に包まれる。






はぁ、と一つため息をついて車を降りようとドアに手をかける。






あれ?開かない。





「開けて下さい。」






「さっきの。木村和、どういう関係?」





「どういう関係…って。昔の友達です。言いましたよね?」





「それだけ?」





「……それだけ、です。」






視線はウロウロと宙を彷徨う。




チッ…と、舌打ちが聞こえたと思えば、成瀬さんが突然私の肩を抱き寄せ、もう片方の手は私の頬を包み込んだ。





唇に唇が触れる。







「…ウソツキ。」