イイコでしょ?

「酒も飲めるようになったんだな。」





空になったグラスが、氷とぶつかってカラン…と鳴った。




輪から外れたカズにぃが、私の横に腰を下ろす。





「もう25ですからね!すっかり大人の女なのよ♪」





「そだな。すっかり見違えててびっくりしたよ。」





ポケットからタバコを取り出し火を着ける。



いつからタバコ、吸ってたかな…なんて考えながら立ち上がる煙を見つめる。




「ほんと、綺麗になったよ、美希。」





煙の先に居る、フワフワと微笑むカズにぃを視界に捉えて、ドキンと胸が高鳴った。





「あ、んと…カズにぃは相変わらず口が上手いね?」





テンパった私はこんな事しか言えなくて、動揺を必死に隠そうとするけど、どんどんダメな方に行ってるのが自分でも分かって笑顔が歪む。





カズにぃが私を見てクスッと笑い、余裕な表情でタバコの煙を吐いた。



なんでそんな余裕ぶってるのかわかんなくって、余計にソワソワしてしまう。





「かっカズにぃあっち戻んなくていいの?」





「んー、いいのいいの。美希ともっと喋りてぇし。」





「でも私そろそろ帰ろうと…」





「んじゃ俺も帰ろ。」





「カズにぃの歓迎会なのに主役が帰っちゃダメでしょ?(笑)」





「普通はね?俺は普通じゃねぇからいいのよ。」





変なの!って言って笑うと、知ってるだろ?と笑って返された。