イイコでしょ?













もしあの日、カズにぃに告白してたら……





私の今は…変わってた?





高3の私が今になってうるさいぐらいに問いかける。





あの日もこんな綺麗な青空が広がってて、春が見え隠れし始めた頃だった。





カズにぃがよそよそしくなり始めたのは、今の会社に勤め出してからだと思う。





私はまだ17。





急に態度が変わってしまったカズにぃ。





私がもう少し早く産まれてれば、とか、早く大人になれればカズにぃの側に居れるのに、とか。





幼い私はそんな事しか頭になくて。





早く大人になるために、親が心配するような事をやってはカズにぃを本気で怒らせた事もあった。





こんなバカな事でもしないと、カズにぃは私を見てくれないと思って。





でも結局はカズにぃを困らせておしまい。





こんなにも、こんなにもこんなにも大好きなのに…





大きく膨れ上がった想いをぶつける勇気も持てないまま、高校生活が終わりを迎えようとしていた。





バイト帰りに、ふと夜空を見上げると、冬の星座が綺麗に瞳に映る。





昔二人で行ったプラネタリウムを思い出した。





新しく出来た小さなプラネタリウムに、私が行きたいって言って連れて行ってもらった。





人も疎らで真っ暗な空間。





隣に居るカズにぃにドキドキしちゃって、冬の星座の解説なんか全く頭に入ってこなかった。





カズにぃが、お前にはまだ意味わかんねぇだろ?って笑うから、私は意味以前にロクに聞いてもなかったのに、分かるもん!って意地張って。





家に帰ってから必死で調べたっけ。





必死で調べたのは、カズにぃが、





「星の魅力が解れば、美希も立派な大人だよ。」





って頭をポンポン撫でたから。





おかげで星は大好きになって、何度も一人でプラネタリウムに通ったりした。






こんな事でカズにぃに近付けたなんて思わないけど、沢山の星座の神話を知る内に、想いを伝える勇気が湧いて。





沢山の星たちが、私に力をくれたのに。





その想いは伝わる事なく、あっけなく終わってしまった。