イイコでしょ?

カズにぃ…ほんと久々だったな。





あの卒業式の日以来だから…7年振りくらい?






改めて数字に出してみるとほんと驚く。






7年経ってもカズにぃはやっぱりかっこいい。






ずっと憧れで、ずっと大好きな存在。





胸のドキドキも、抑えきれない高鳴りも、





張り裂けそうな感情も、





そして、砕け散る痛みも。





恋愛のイロハを教えてくれたのがカズにぃ。





あの頃は、カズにぃが私の全部で、仕草一つで胸踊らせてた。





時間が経った今でも、消える事なく鮮やかに思い浮かぶのは、


あの日の私がずっと悔やんでるから。





「もし」なんて言葉は、身勝手な妄想でしかないけど…





考えずにはいられない。






もしあの日、カズにぃに告白してたら……





私の今は…変わってた?





あの日の私がずっと、問いかける。
















そう言えば結婚とかしてんのかな?






聞きそびれちゃった。






肩まで浸かるように身体を浴槽に沈める。






そろそろ出ようかというところで、玄関の方がバタバタと騒がしくなった。






あれ?まだ帰って来てなかったのか。






お仕事今忙しい時期だもんね。






と、ぼんやりと考えていると、なんだか慌てたような足音が、部屋中を駆け回っているのが分かった。





何してるんだろ。





すると足音はこちらにもズンズンやって来る。





こっち来る?





と思った瞬間に、浴室のドアがバタン!と勢いよく開き、コートを着たままの成瀬さんが、白い湯気の中に現れた。






状況が飲み込めないまま、素っ裸の私に成瀬さんが怒鳴りつけた。