イイコでしょ?

翔さんもお仕事大変なんだもんな。




私の愚痴なんて聞きたくないか。





ベッドにモゾモゾと静かに潜り込んで翔さんに背中を向けると、そっと瞼を閉じた。







と、数秒もしないうちに私の背中は翔さんの身体に包まれる。





後ろから抱きしめられるの、大好き。




指がほら、ぎゅって絡んであったかくて。






「不貞腐れてる美希も、悪くねぇな。」






「なんですかそれ!不貞腐れてるワケじゃないもん!」





口では否定する言葉を言っても、その口はゆるゆるに緩んでる。





顔が見えないからいっぱいニヤけられるから好きなのかも。



















「翔さんお仕事終わったんですか?」





「ん?まだ。だけど今は美希にキスしたい。」






恥ずかし気もなくそんな台詞を言うから、私はポンっと顔を赤くさせるだけ。





低く痺れるような私の大好きな声が耳を掠めて、心ごと捕まえられてしまう。






「こっち向け。」






命令口調にドキドキしちゃうなんて、私の身体は確実に翔さんによって蝕まれてる。





それが何よりも嬉しいの。






背中を向けていた身体の向きを180度回転させる。





今度は翔さんの広い広い胸の中。






遠慮がちに目だけで翔さんを見上げると、「んな顔すんな。」って怒られた。






「酷い!なんでですか!」





今度は本当に不貞腐れた顔で言ってやると、






「可愛過ぎてめちゃくちゃにしたくなる。」





なんて、色っぽく言うから、赤い顔を更に赤くして逃げるように翔さんの胸に顔を埋めた。






「照れ過ぎ。ほら、唇よこせ。」





からかうようにそう言って、俯いた私の顎を掴んで持ち上げる。






ふわりとふれるような唇へのアプローチから始まるキス。





ゆっくりと唇を味わうような感覚に唇がじ~んと震える。





瞳をとじて、誘うように唇をわり開くと、翔さんの舌がそっと侵入してくる。