イイコでしょ?

デザートも食べ終えた頃、お義父さんが言った。





子どもはどうするのかと。





きっとこれを一番に聞きたかった事じゃないかな、





突然の呼び出しはこの一言を言いたかったから。





お義父さんの深い眼差しを見て思った。






だけど翔さんは軽く口元をフキンで拭ってから、あしらうように答えていた。






夫婦の問題だから口を挟まないでくれと。






まだ働いていた頭で、ウチのお父さんも孫見たがってたなぁと、どこの親も孫は見たいもんなんだなぁと、






呑気過ぎる私は少し張り詰めた空気の中で思った。






何度か押し問答が続いていたけど、翔さんは子どもについては頑として何も答える事はなかった。






私の中で、翔さんの子ども嫌いのイメージがますます強くなった瞬間だった。



















お店の前で、ありがとうございましたと笑ってお辞儀をして見送ると、途端に緊張の糸が切れ、それと同時に一気に酔いが回った気がした。





駐車場まで歩き出した翔さんの後を追いかけるように足を出すけど、フラついて思うように進めなかった。





まって!という私のか細い声に気付いた翔さんが振り返り、戻って来てくれた。






「お前飲み過ぎ。フラフラじゃん。」






「らってぇ!」





小さい子どもみたいに頬を膨らませてる私に、小さい子どもを宥めるみたいに頭をヨシヨシと撫でて、手を繋いでくれた。




私の熱が翔さんに伝わる。





酔った身体に夜風が頬を撫でて気持ち良かった。





何度も転びそうになったのを、翔さんはバカにしながらも笑って支えてくれた。





飲んでいない翔さんは、酔っ払いのめんどくさい私を少し弄ぶようにして車で家まで連れて帰ってくれた。


















お酒で記憶を無くしたのは、今夜が初めてだった。