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二度目の松本さんの家は、初めて来た時とは大分様変わりしていて、すっかり「赤ちゃんの居る家」になっていた。
パタパタとミルクを作っている優子さんを微笑ましく思いながら、自分が持って来たクッキーを一口含んだ。
私が座るソファーの横には、真っ白なバウンサーで小さな泣き声を上げる、生後1ヶ月の澪ちゃん。
手足をバタつかせ顔を真っ赤に染めて、一生懸命泣いてる姿がなんとも可愛くて。
抱っこしてあげたいけど、きっと私が抱っこしたとしても泣き声は更にヒートアップするに違いない。
さっきもそうだったし…
少しでも…と思い頭を撫でたりしてみるけど。
「あぁ~ゴメンゴメン!ミルク出来たよ~澪ちゃん。ほらミルク飲もうね~」
優子さんが抱き上げるとピタッと泣き声は治まってしまう。
そして差し出した哺乳瓶をグイグイと勢いよく吸い上げていた。
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「赤ちゃんとの生活ってどんな感じですか?」
「んー、そうだねー…正直しんどいよ。夜中何度も起こされるし2、3時間置きに母乳やミルクあげなきゃなんないし、自分の時間なんて一ミリだってなくて、これがこの先続くのかーって思ったら…うゎぁ、ってなるけど」
私には何一つ計り知れない苦労があって、
私には何一つ計り知れない辛さがあって、
私には何一つ計り知れない焦りがあって、
「でもさ、やっぱりこの子の顔見てるだけで全部が吹き飛んじゃうんだよね。」
私には何一つ計り知れない幸せがあるんだ。
愛おしそうに澪ちゃんを見つめる優子さんの、全てを包み込むような瞳が、私は羨ましいと思った。
計り知れない幸せを知っている優子さんが、羨ましいと思った。
いいなーなんて気軽に口には出来ないけど、それでもやっぱり羨ましい。
優子さんと澪ちゃんを見ていると、自分にも備わっていた母性がムクムクと湧いて来るのが分かる。
あんな瞳をする日が、私にもいつかやって来るのかな?
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二度目の松本さんの家は、初めて来た時とは大分様変わりしていて、すっかり「赤ちゃんの居る家」になっていた。
パタパタとミルクを作っている優子さんを微笑ましく思いながら、自分が持って来たクッキーを一口含んだ。
私が座るソファーの横には、真っ白なバウンサーで小さな泣き声を上げる、生後1ヶ月の澪ちゃん。
手足をバタつかせ顔を真っ赤に染めて、一生懸命泣いてる姿がなんとも可愛くて。
抱っこしてあげたいけど、きっと私が抱っこしたとしても泣き声は更にヒートアップするに違いない。
さっきもそうだったし…
少しでも…と思い頭を撫でたりしてみるけど。
「あぁ~ゴメンゴメン!ミルク出来たよ~澪ちゃん。ほらミルク飲もうね~」
優子さんが抱き上げるとピタッと泣き声は治まってしまう。
そして差し出した哺乳瓶をグイグイと勢いよく吸い上げていた。
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「赤ちゃんとの生活ってどんな感じですか?」
「んー、そうだねー…正直しんどいよ。夜中何度も起こされるし2、3時間置きに母乳やミルクあげなきゃなんないし、自分の時間なんて一ミリだってなくて、これがこの先続くのかーって思ったら…うゎぁ、ってなるけど」
私には何一つ計り知れない苦労があって、
私には何一つ計り知れない辛さがあって、
私には何一つ計り知れない焦りがあって、
「でもさ、やっぱりこの子の顔見てるだけで全部が吹き飛んじゃうんだよね。」
私には何一つ計り知れない幸せがあるんだ。
愛おしそうに澪ちゃんを見つめる優子さんの、全てを包み込むような瞳が、私は羨ましいと思った。
計り知れない幸せを知っている優子さんが、羨ましいと思った。
いいなーなんて気軽に口には出来ないけど、それでもやっぱり羨ましい。
優子さんと澪ちゃんを見ていると、自分にも備わっていた母性がムクムクと湧いて来るのが分かる。
あんな瞳をする日が、私にもいつかやって来るのかな?
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