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「それより、ブレスレットの話が嘘ってどういう意味ですか?」
翔さんがトイレに立った時を見計らって新井さんに尋ねてみる。
「あぁ、それね。結婚して半年記念にだって。仕事そっちのけでプレゼント選びに夢中になってんだからこっちは迷惑だったよ。」
結婚して半年…記念
思わず首を傾げてしまう。
何の知識もなく突然結婚してしまった私にとって、自分が既婚者で妻という立場なんだ、っていう自覚が一般の人よりも薄い…気がする。
だからかな?
半年でもお祝いをするのかという疑問で溢れていた。
この人に聞いて、解るのか?と一瞬思ったけど、とりあえず新井さんしか居ないので尋ねてみる。
「半年記念って普通ですか?」
「いや、普通しねーし。単に美希の喜ぶ顔が見たかったってだけだろ。」
「……」
「うわ~、泣くなよ?めんどくさいから。」
「泣いてませんっ!」
ジーンときた勢いで新井さんの肩を思い切り叩いてやった。
喜ぶ顔って…翔さん見てないじゃん。
フツフツと湧き上がる幸せを、新井さんにも分けてあげようと思い、ニンマリとしながらブレスレットを掲げて見せたけど、
邪魔、の一言で突っ返された。
・
・
・
やっぱり何かお返ししたいな…
翔さんは絶対要らないって言うだろうけど、私の気がおさまらない。
その時から私は、ブレスレットのお返しをどうするかで頭がいっぱいになってしまった。
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「それより、ブレスレットの話が嘘ってどういう意味ですか?」
翔さんがトイレに立った時を見計らって新井さんに尋ねてみる。
「あぁ、それね。結婚して半年記念にだって。仕事そっちのけでプレゼント選びに夢中になってんだからこっちは迷惑だったよ。」
結婚して半年…記念
思わず首を傾げてしまう。
何の知識もなく突然結婚してしまった私にとって、自分が既婚者で妻という立場なんだ、っていう自覚が一般の人よりも薄い…気がする。
だからかな?
半年でもお祝いをするのかという疑問で溢れていた。
この人に聞いて、解るのか?と一瞬思ったけど、とりあえず新井さんしか居ないので尋ねてみる。
「半年記念って普通ですか?」
「いや、普通しねーし。単に美希の喜ぶ顔が見たかったってだけだろ。」
「……」
「うわ~、泣くなよ?めんどくさいから。」
「泣いてませんっ!」
ジーンときた勢いで新井さんの肩を思い切り叩いてやった。
喜ぶ顔って…翔さん見てないじゃん。
フツフツと湧き上がる幸せを、新井さんにも分けてあげようと思い、ニンマリとしながらブレスレットを掲げて見せたけど、
邪魔、の一言で突っ返された。
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やっぱり何かお返ししたいな…
翔さんは絶対要らないって言うだろうけど、私の気がおさまらない。
その時から私は、ブレスレットのお返しをどうするかで頭がいっぱいになってしまった。
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