イイコでしょ?














「そうやって俺が弄ると顔真っ赤にする美希も可愛いけど…」





話の途中で再び溶け合うような甘ったるいキスをする。




私も合わせるように翔さんの唇を追った。





ぴちゃ…という水音を漏らしながら唇は離れる。






「こうやって俺に甘えて求めてくれる美希も…」






「……んっ…」





そうやって「好き」をキスで誤魔化す翔さんが、好き。





私をいっぱいの愛で満たしてくれる翔さんが、好き。





優しく触れて、優しくキスをくれる翔さんが、大好き。





一日一日、翔さんとの時間が増えて、




私の脳にしっかりと焼き付くの。





全部が思い出になって蓄積されてく。





思い出すとニヤケちゃうからイヤだけど、





これからも私をいっぱいニヤケさせて欲しいな。





キスの途中、ゆっくりとソファーに押し倒されて、翔さんの重みで深く身体が沈む。






指先が絡んで、





心も深く絡まり合う。





角度を変えながらゆっくり…





お互いを確認し合うような、とてもスローなキス。





テレビの雑音なんて、もう耳に入ってこない。





二人だけの世界。









翔さんと繋がった手から、不意に感じたブレスレットの感触。





そう言えば…





あの真っ赤なダイヤの意味は、何だったんだろう。





唇が離れた時に、聞いてみようと思っていたけど、離れても直ぐに吸い付いて、中々離してはくれない。





私も翔さんの唇の気持ち良さに負けて、幾度も重なる唇に酔いしれていた。