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暫く出張は無いって言ってたし、これからはゆっくりと二人で…
「あ…」
思い出したように出た声は、就寝前のコーヒーを二人でテレビを見ながら飲んでいた時だった。
隣に座った翔さんが、私の「あ…」に反応して、どうした?と顔を伺ってきた。
「…あの、井上さんがまだ帰国してないって聞いて…」
「それはちょっとした手違いだ。単に飛行機のチケットの日付を間違えただけ。」
「あ、そう…ですか。」
良かった…
新井さん、不安を煽るから余計な心配しちゃったじゃん。
心の中で納得し、安心する。
「美希は何の心配もしなくていい。」
まっすぐに見つめられながら言われた言葉にすごく安心して、でもそれ以上に近すぎる距離にドキドキと心臓が内側からノックした。
「美希は俺だけ見てればいい…そう、俺しか見るな。」
「…はい…んっ」
低く囁かれた命令とも言えるような台詞に、迷いなく契約する私の唇にまるでご褒美のように、甘く甘く蕩けてしまいそうなキスをくれた。
離れては押し付けて、互いの唾液を交換するように舌を絡ませ、温かい翔さんの口内を堪能した。
無意識の内に、キスのしやすいように自分から腕を翔さんの肩に回し、体の向きも傾けていた。
身体が甘さで痺れてしまうようなキスを貰い、惜しむように唇を離すと、鼻先をくっ付け合ったまま翔さんが言う。
「上手くなってきたな。キス。」
「?!」
嬉しく思っていいのか分からずひたすら恥ずかしくて目を泳がせる。
キス…上手くなったって。
そんな自覚なんて全くないんだけど…
そうなの?
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暫く出張は無いって言ってたし、これからはゆっくりと二人で…
「あ…」
思い出したように出た声は、就寝前のコーヒーを二人でテレビを見ながら飲んでいた時だった。
隣に座った翔さんが、私の「あ…」に反応して、どうした?と顔を伺ってきた。
「…あの、井上さんがまだ帰国してないって聞いて…」
「それはちょっとした手違いだ。単に飛行機のチケットの日付を間違えただけ。」
「あ、そう…ですか。」
良かった…
新井さん、不安を煽るから余計な心配しちゃったじゃん。
心の中で納得し、安心する。
「美希は何の心配もしなくていい。」
まっすぐに見つめられながら言われた言葉にすごく安心して、でもそれ以上に近すぎる距離にドキドキと心臓が内側からノックした。
「美希は俺だけ見てればいい…そう、俺しか見るな。」
「…はい…んっ」
低く囁かれた命令とも言えるような台詞に、迷いなく契約する私の唇にまるでご褒美のように、甘く甘く蕩けてしまいそうなキスをくれた。
離れては押し付けて、互いの唾液を交換するように舌を絡ませ、温かい翔さんの口内を堪能した。
無意識の内に、キスのしやすいように自分から腕を翔さんの肩に回し、体の向きも傾けていた。
身体が甘さで痺れてしまうようなキスを貰い、惜しむように唇を離すと、鼻先をくっ付け合ったまま翔さんが言う。
「上手くなってきたな。キス。」
「?!」
嬉しく思っていいのか分からずひたすら恥ずかしくて目を泳がせる。
キス…上手くなったって。
そんな自覚なんて全くないんだけど…
そうなの?

