・
・
・
甘辛いいい匂いが部屋中に広がる。
お皿に乗ったブリの照り焼きをテーブルまで運んで、部屋で仕事中の翔さんに声を掛けた。
「翔さん、晩ご飯準備出来ましたよ。」
チェックのエプロン、首を抜いて外し、キッチンのいつもの場所へ引っ掛けた。
直ぐに出てきた翔さんが、フラリと席に着くと、私も向かいに座って二人でいただきますをした。
・
・
・
「何で新井さん、文句言いながらもずっとボディーガードしててくれてたんですか?」
「あぁ、単に剛くんが仕事でミスったのをフォローしてやったから。」
ミス…と、お箸を咥えながらあの新井さんもミスとかするんだ…なんて考える。
なんかあの人、ミスしても知らんぷりしてそうだな。
「あの、いつも迎えに来てくれる謎の亮って方は一体誰なんですか?」
「亮は剛くんの高校時代の後輩だよ。それよりお前そんなに剛くんの事が気になんのかよ。」
不満気に言葉を漏らすと、チラリと私を睨みつけた。
「や、違いますって!ちょっと気になっただけですよ!」
ブンブンと首を振り慌てて否定してやるけど、
「やっぱり気になってんじゃん。ボディーガード頼む奴間違えた。」
ブツブツと不満を並べたてる翔さんだけど、それさえもちょっと嬉しくなる。
やっぱり大好きな人とこうして一緒に居られるのって、心がポカポカして穏やかになる。
嫌いな昆布巻きも、二人で食べるとペロッと食べ切れちゃうし。
だからやっぱり、二人がいい。
・
・
・
・
・
甘辛いいい匂いが部屋中に広がる。
お皿に乗ったブリの照り焼きをテーブルまで運んで、部屋で仕事中の翔さんに声を掛けた。
「翔さん、晩ご飯準備出来ましたよ。」
チェックのエプロン、首を抜いて外し、キッチンのいつもの場所へ引っ掛けた。
直ぐに出てきた翔さんが、フラリと席に着くと、私も向かいに座って二人でいただきますをした。
・
・
・
「何で新井さん、文句言いながらもずっとボディーガードしててくれてたんですか?」
「あぁ、単に剛くんが仕事でミスったのをフォローしてやったから。」
ミス…と、お箸を咥えながらあの新井さんもミスとかするんだ…なんて考える。
なんかあの人、ミスしても知らんぷりしてそうだな。
「あの、いつも迎えに来てくれる謎の亮って方は一体誰なんですか?」
「亮は剛くんの高校時代の後輩だよ。それよりお前そんなに剛くんの事が気になんのかよ。」
不満気に言葉を漏らすと、チラリと私を睨みつけた。
「や、違いますって!ちょっと気になっただけですよ!」
ブンブンと首を振り慌てて否定してやるけど、
「やっぱり気になってんじゃん。ボディーガード頼む奴間違えた。」
ブツブツと不満を並べたてる翔さんだけど、それさえもちょっと嬉しくなる。
やっぱり大好きな人とこうして一緒に居られるのって、心がポカポカして穏やかになる。
嫌いな昆布巻きも、二人で食べるとペロッと食べ切れちゃうし。
だからやっぱり、二人がいい。
・
・
・

