「もうすぐシャツ届くと思うから、来たら帰っていいから。」
扉の向こうから、カレンさんの少し切な気な声が聞こえて来た。
シャワーを止めて、その声を聞く。
「後は自分で、頑張ってみるから。ごめんね!変な事に付き合わせちゃって。」
「はい…でもカレンさん、大丈夫ですか?」
すごく、辛そう。
「ん!大丈夫。お酒の力は借りずに話し合うよ!」
私に気を使ったのか、最後の声はとても前向きな声だった。
・
・
・
お風呂を出て、とりあえずのバスローブを羽織る。
大きな鏡の前には、高級ブランドのアメニティセットがズラリと並んでいた。
すご…
使っていいのかな?
いいんだよね?
と言うかさっきシャンプー使っちゃったし。
と、自分に問いかけながら一つ摘まんでみる。
呑気に石鹸の成分表なんかを見て一人唸っていると、突然カレンさんがドアを勢いよく開けて入って来た。
「ヤバイ!もう来ちゃった!ちょっとこっち来て!」
「ひぇっ!?ちょっとカレンさんっ!!」
・
・
・
シーン……
ここは…クローゼット?
カレンさんに無理やり押し込まれた先は、ベッドルームにある小さなクローゼット。
ベッドルームでさえ薄暗いのに、扉がピタリと閉まったクローゼットの中は真っ暗で。
こ、怖いんですけど。
昔何かの映画で、クローゼットからお化けが出て来たシーンを思い出す。
なんで鮮明に覚えてんのよ…私のバカ!
・
・
・
足を抱えて座り込んで、黙って扉の向こう側の様子を探るけど、恐怖のドキドキのせいで中々集中出来ないでいた。
少しだけ…ほんの少しだけ、扉を開けてみる。
すると、男女のいきり立った会話が耳に飛び込んで来た。
・
・
・
扉の向こうから、カレンさんの少し切な気な声が聞こえて来た。
シャワーを止めて、その声を聞く。
「後は自分で、頑張ってみるから。ごめんね!変な事に付き合わせちゃって。」
「はい…でもカレンさん、大丈夫ですか?」
すごく、辛そう。
「ん!大丈夫。お酒の力は借りずに話し合うよ!」
私に気を使ったのか、最後の声はとても前向きな声だった。
・
・
・
お風呂を出て、とりあえずのバスローブを羽織る。
大きな鏡の前には、高級ブランドのアメニティセットがズラリと並んでいた。
すご…
使っていいのかな?
いいんだよね?
と言うかさっきシャンプー使っちゃったし。
と、自分に問いかけながら一つ摘まんでみる。
呑気に石鹸の成分表なんかを見て一人唸っていると、突然カレンさんがドアを勢いよく開けて入って来た。
「ヤバイ!もう来ちゃった!ちょっとこっち来て!」
「ひぇっ!?ちょっとカレンさんっ!!」
・
・
・
シーン……
ここは…クローゼット?
カレンさんに無理やり押し込まれた先は、ベッドルームにある小さなクローゼット。
ベッドルームでさえ薄暗いのに、扉がピタリと閉まったクローゼットの中は真っ暗で。
こ、怖いんですけど。
昔何かの映画で、クローゼットからお化けが出て来たシーンを思い出す。
なんで鮮明に覚えてんのよ…私のバカ!
・
・
・
足を抱えて座り込んで、黙って扉の向こう側の様子を探るけど、恐怖のドキドキのせいで中々集中出来ないでいた。
少しだけ…ほんの少しだけ、扉を開けてみる。
すると、男女のいきり立った会話が耳に飛び込んで来た。
・
・
・

