イイコでしょ?

カチカチ……





パソコンのキーボードを、ぼんやりと叩く。






頭は他の事でいっぱいなのに、ちゃんと仕事が出来てる事が、スゴイと思った。





私…言っちゃったんだよね。






好き…って。






告白したら、普通何らかのリアクションってあるもんだと思ってたけど…






なんなんだろ。





この空虚な感じ…





ありがと、とか、俺も好き…とかとか!





迷惑だ、とか、俺は嫌いだけど、とか…(泣)





そっちはあんまり聞きたくないな。






何か弱みを握ったみたいに言葉で虐めてくるし…






櫻井さんの気持ちがわかんない。






結局好きなの?嫌いなの?






どう思ってるんだろ…





なんにも言ってくれないクセに、今朝だって…






先に出社する櫻井さんを見送った時の事を思い出し、顔をカッカさせた。

















あ「いってらっしゃい。」





昨夜の事が恥ずかしくて、モジモジしながら頑張って言った一言に、櫻井さんは黙って目を細め、不満たっぷりに私を見つめる。





あ「なっなんですか?」





「いってらっしゃいのキスは?」





「は、はぁ?!」





「どうした、好きなんだろ?俺の事。美希からしてみろよ。」





と、無理難題を押し付けて、しれっと瞼を閉じて待つ。