・Sakura umi side
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和くんを、初めて見た日は忘れない。
忘れたくても忘れられない。
あんなに綺麗に涙する男の人、
初めて見た。
思わず息を飲んで、瞼でシャッターを切った。
何度も…何度も…
その頃のあたしと言えば、事務所からの次のドラマ主題歌の新曲の催促にウンザリしてて、
仕事を貰える事はとてもありがたい事なんだけど、自分のやりたいように出来ないもどかしさと葛藤してる日々だった。
うまく行かなくてつまづいて。
後ろからはどんどん背中を押されて。
逃げ出したかった。
窮屈な『今』から脱出したくて。
そんな時に見た、和くんの涙に…
あたしの中に、言葉に出来ない何かが生まれて、
窮屈だった『今』が、
突然過去形になってしまったような気がした。
言葉に出来ない何かが、好き、に気づくまで、そんなに時間はかからなかった。
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和くんを、初めて見た日は忘れない。
忘れたくても忘れられない。
あんなに綺麗に涙する男の人、
初めて見た。
思わず息を飲んで、瞼でシャッターを切った。
何度も…何度も…
その頃のあたしと言えば、事務所からの次のドラマ主題歌の新曲の催促にウンザリしてて、
仕事を貰える事はとてもありがたい事なんだけど、自分のやりたいように出来ないもどかしさと葛藤してる日々だった。
うまく行かなくてつまづいて。
後ろからはどんどん背中を押されて。
逃げ出したかった。
窮屈な『今』から脱出したくて。
そんな時に見た、和くんの涙に…
あたしの中に、言葉に出来ない何かが生まれて、
窮屈だった『今』が、
突然過去形になってしまったような気がした。
言葉に出来ない何かが、好き、に気づくまで、そんなに時間はかからなかった。
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