イイコでしょ?

あれ?翔さんから電話かかってきてた。





ドライアーの音に負けて、着信に気づかなかった。






ついさっきだな。





テーブルにあったケータイを取り、リビングの電気を消して翔さんの部屋へ。






ベッドに飛び乗ってから翔さんに電話を掛け直した。


















「もしもし翔さん?ゴメンなさい着信気づかなくて…」





「何してたんだ。」





「あの、髪乾かしてて。」





「俺の電話は直ぐに出ろ。」





「でもドライアーしてて気付かなくて…」






「関係ねぇよ。」





「はい…」






「今納得いかねぇーって返事したな?」






「そんな事ないですよ。たとえご飯中でもお風呂中でも眠ってたとしても、翔さんの電話には喜んで出ますから。」






「ほら、ほっぺた膨らんでんぞ。」






「?!何で分かるの!!」






「フン、生意気。」





「もぉー!なんなんですか!」





「時間だよ。」






「時間?」






「お前、忘れたとは言わせねぇからな。」






「何の事ですか?」






「昨日言ったろ?使い方教えてやるって。」






「使い方…使い方…使い方……っっ」






「生意気な事言った罰だ。やれよ?絶対。」





えっ?と、頭を混乱させる私の耳に、ククッとまた低い翔さんの不敵な笑い声が届いた。