イイコでしょ?

「……!?!」






慌てて両手で胸の前をクロスして遮る。






顔を上げた成瀬さんと目が合う。






「なに?手どけてくんない?」






「ほっ本気で言ってる…?」






「夫婦なんだし、当然な流れじゃねえの?何したっていいんだよな?結婚ってそーゆーモンなんじゃねぇの?」






「なっ……!だってしないって!私の事なんて興味ないって!!」






「俺の事好きじゃねぇヤツとはしたくない、と思ってたけど…」






けど…何?





急かすように成瀬さんの瞳を見つめる。






「んな顔してっから気が変わった。」


















やだ…こんなの…





激しいキスが繰り返される。






こんなハジメテなんて…





成瀬さんの右手はパジャマの裾を捲り私の肌をひんやりと滑る。






「やめっ…やっ…」






「好きなヤツとも、こんな事したのかよ…」






「するわけ…ないでしょ…」






「でもすげぇ感じまくってっけど?どうせやりまくってんだろ?俺で何人目だよ…」






「…した事ない…」






「フン…見え透いたウソつくなよ。足開け。」






「やだっ!!」







成瀬さんの指先が私の内腿を撫でていく…






ビリビリと、電気が走ったように身体が痺れ、背中がフッと浮いた。






「…や…ァ……こんな恥ずかしい事した事ないもん…」






「じゃあ確かめてやろうか。直ぐにウソだって分かるぞ。」




なんなのこれ。




ダメだ…泣きたくない。




泣かないって決めてたのに。





私直ぐ泣いちゃうし。





全然ダメじゃん…





「……。」





「なに?泣いてんの?」





堪えきれずに流れた涙が、ツーッと耳の横を流れて落ちた。





動きを止めた成瀬さんが、上半身を起き上がらせて私の涙を見てハッとする。






「まさか…ほんとにした事ねぇの?」






「さっきっから言ってるのに…何で信じてくれないの?」






震える声で必死に訴える。






だけど成瀬さんの方は見れずに顔を背けた。






「信じれるわけねぇだろ……した事ねぇヤツが結婚受け入れると思わねぇだろ……」






はぁ…と大きなため息をつくのが聞こえた。






めんどくさいとか思われてんだ。