イイコでしょ?

「もしもし?」





「あの、そいつに今日からお前のボディーガードしてもらうから。」





「ふーん…」





なんともまぁ突飛すぎる答えが…





「ええぇぇぇぇぇっ?!」





驚き過ぎて顎が外れそう。



新井さんがボディーガード?



全く頼りなさそうなんだけど…



じゃなくてそんなの別に必要ないと…





「朝晩送り迎えを頼んでるから。剛くんは信用出来る奴だから、何かあったら剛くんを頼れ。」





「えっ?えっ?ちょっとどういう?別に私そんなの…」





「イイコにして待ってろ。帰ったらタップリ可愛がってやるから。」





「あの?なんで、えぇ?」





「じゃ、また連絡する。」





「待って待って翔さんっ!!」





慌てて引き止めたのに、返事はツーツーという電子音。





なに?ボディーガード?




朝晩送り迎えって…嘘でしょ?





ゆっくりと新井さんの方に顔を向けると、未だ漫画を読みながら爆笑していた。





翔さん何考えてんだろ。


















「今日はありがとうございました。」





少し不本意だけど、一応送って貰ったので頭を下げるけど、それに対する返事は無くて。






諦めて踵を返しマンション内へと入る。






_____カツカツカツ…



_____スタスタスタ…







オートロックをすり抜けると、一緒になってスルリと入って来た。





「新井さん!もう十分ですけど!帰って貰って結構ですんで!」






「喉乾いちゃった。ビールちょうだい?」






「ビ、ビール?」





「そう。あの黄色くてシュワシュワで苦いやつ。」





「そんなの分かってますけど…嫌です。」






「上司のお願い断んの?ってか翔ちゃんはイイよって言ってたから勝手に行くけど。」






「あぁそうですか。」






もう翔さんですら話が通じなくなってるし。




何がなんだか。




深いため息をつきガクリと肩を落としながら、新井さんと一緒にエレベーターに乗り込んだ。