・
・
・
「あの、何でついてくるんですか?」
「んーー?」
残業中も、部長の席に踏ん反り返って漫画を読んでいた新井さん。
私の他にも残業していた人は居たので、あれは聞き間違いで実はそっちを待ってるんだと思ってたけど…
仕事を終え席を立つと、新井さんもスタッと立ち上がり、
エレベーターに乗り込むと、漫画を読みながらヒョイと一緒に乗り込んで、
会社を出て歩き出すと、同じように後ろをついてくる。
漫画を読みながら。
私がピタリと立ち止まると、やっぱり同じように立ち止まった。
流石におかしいと感じ、振り返って尋ねてみたけど、視線は漫画に向けられたままで、話を聞き流されてるようだった。
「ちょっと!なんなんですか?何で私の後を?」
「うるせぇなぁ、今いいトコなんだよ。黙って歩け。」
言っても無駄だったみたい。
ついてくる意味はわかんないけど、怒られるのはイヤだから仕方なく駅まで歩き出した。
方向が一緒なのか?
それだけなら私を待って一緒に行く必要なんてないし。
まぁ、流石に家にまでついてくる事はないでしょ…
・
・
・
「……。」
「うわー、なんじゃコイツ。怖っ」
怖いのはこっちなんだけど…
と、目の前で漫画を読んで一人笑ってる新井さんに突っ込みたい。
「あ!のっ!ここ私のマンションなんですけど!!」
マンション前。
ちゃんと脳にまで届くように、耳に顔を寄せて叫んだら、下から舐めるようにメンチを切られた。
「んだよ。耳痛えだろうが!」
「だっ!だからなんで私のマンション…」
さほど怖く感じなかったから言い返そうとすると、途中、ポケットに入ったケータイがブルブルと震え出した。
言葉を遮られ、フンと鼻息を鳴らすと、新井さんは再び漫画に視線を戻しケラケラ笑い出した。
「なんなのよまったく…」
新井さんの行動に呆れながら、ケータイを取り出すと、画面を見て直ぐに機嫌が直る私。
翔さんだっ!
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「あの、何でついてくるんですか?」
「んーー?」
残業中も、部長の席に踏ん反り返って漫画を読んでいた新井さん。
私の他にも残業していた人は居たので、あれは聞き間違いで実はそっちを待ってるんだと思ってたけど…
仕事を終え席を立つと、新井さんもスタッと立ち上がり、
エレベーターに乗り込むと、漫画を読みながらヒョイと一緒に乗り込んで、
会社を出て歩き出すと、同じように後ろをついてくる。
漫画を読みながら。
私がピタリと立ち止まると、やっぱり同じように立ち止まった。
流石におかしいと感じ、振り返って尋ねてみたけど、視線は漫画に向けられたままで、話を聞き流されてるようだった。
「ちょっと!なんなんですか?何で私の後を?」
「うるせぇなぁ、今いいトコなんだよ。黙って歩け。」
言っても無駄だったみたい。
ついてくる意味はわかんないけど、怒られるのはイヤだから仕方なく駅まで歩き出した。
方向が一緒なのか?
それだけなら私を待って一緒に行く必要なんてないし。
まぁ、流石に家にまでついてくる事はないでしょ…
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「……。」
「うわー、なんじゃコイツ。怖っ」
怖いのはこっちなんだけど…
と、目の前で漫画を読んで一人笑ってる新井さんに突っ込みたい。
「あ!のっ!ここ私のマンションなんですけど!!」
マンション前。
ちゃんと脳にまで届くように、耳に顔を寄せて叫んだら、下から舐めるようにメンチを切られた。
「んだよ。耳痛えだろうが!」
「だっ!だからなんで私のマンション…」
さほど怖く感じなかったから言い返そうとすると、途中、ポケットに入ったケータイがブルブルと震え出した。
言葉を遮られ、フンと鼻息を鳴らすと、新井さんは再び漫画に視線を戻しケラケラ笑い出した。
「なんなのよまったく…」
新井さんの行動に呆れながら、ケータイを取り出すと、画面を見て直ぐに機嫌が直る私。
翔さんだっ!

