イイコでしょ?

「ニヤニヤニヤニヤ気持ち悪いんだけど。旦那が出張なのがそんなに嬉しいの?」





ハッとしてだらしなく緩んでいた口を閉じる。





この人が居る事忘れてた…





「そそそそそんなんじゃないですよ!!」





「ふぅ~ん。」





興味なさ気に返事をし、また一つアクビをした。





向こう乗れば良かった。

















部長に頼まれてた資料、データ纏めるの忘れてた…





NYと日本の時差とか調べてたら、そんな重要な仕事を忘れてしまった私は、当然残業になる。





ここの部長は優しいから明日でイイよって言ってくれたけど。





その後仕事中に、翔さんからのメールにルンルンで返信した私はやっぱり申し訳なく思い…






一人ぽちぽち残業していた。





真っ黒の画面のケータイに目をやる。





ボタンを押すと翔さんの可愛い寝顔の上に19:00の数字。





朝7時の飛行機を1時間遅らせて出発したから…





あと1、2時間くらいでNYに着くかな。





着いたら電話くれるって言ってたし。





早く電話来ないかな。






肘を付きながらケータイを眺めていると、





「まだやってんの?」





入り口の方から声がして振り向くと、何故か不機嫌そうな顔をした大新井さんの姿が目に映った。





「お疲れ様です。」





って言えば帰ると思って言ったんだけど、新井さんはめんどくさそうにこちらに向かって歩き始めた。





何で?と思って顔を顰めていると、





「早く終わらせてよ~。俺早く帰りたいんだけど。」





と、理解出来ない発言をした。