イイコでしょ?

お風呂上がりの翔さんと、向かい合って夕食を食べる。





普段でもあまり一緒に夕食を取る事は少ない方だけど、今日は出張前の大事な二人の時間。





不安でいっぱいな私は、緊張して食べる事に逃げていた。





「ブタみてぇ」





こんな風にいつものような態度を取るから、余計にもどかしくて苦しい。





顔が強張るのを抑える事が出来ない。





翔さんの笑い声が胸を熱くさせる。





ダメだ。泣きそう。





今泣いたら変に思われちゃう。





下唇をぎゅっと食いしばり、俯いた。





「どした?腹痛えか?」





私が首を横に振るより先に、翔さんの手が伸びて顎を掴まれグイッと上げられた。





心配顔…





「どした。何かあったろ。言わなきゃわからん。」






ハッとして目を逸らし、勢いよく立ち上がった。





「私、お風呂行って来ます。悪いんですけど片付け、お願いしますね。」





立ち上がった勢いのまま、翔さんの顔も見ずにバタバタと浴室へと駆け込んだ。




















絶対変だと思われた。





_____チャポン…






ミルク色のお湯に雫が落ちる。






最悪だ。





なんて言い訳すればいい?





もう合わせる顔がないよ。





このまま私がお風呂に入ってる間に出張行ってくれたら良いのに…





でもそれじゃ私の不安は何も解決しないまま、一週間も苦しい思いを…






ううん、






このまま何もしなきゃ、ずっと悩まされ続けるよ、きっと。





負けたくない。





負けたくない。





負けたく、ない。