素敵な人。
容姿端麗。
品行方正。
なんて私とはかけ離れてる四文字熟語が頭を回る。
井上さんがカップに紅茶を注ぐのを、ただ横で見つめるだけの私。
凹む…
ただただ凹む…
小さな顔は私よりも視線が高くて、スタイルの良さが際立つ。
睫毛長いな。
肌が綺麗。
ハーフみたいな端正な顔立ち。
「私何かついてますか?」
「わっ!!ごめんなさい私ったら見惚れちゃって…」
ハッとして慌てて顔を伏せる。
なんだか恥ずかしくなって両手で頬を包み隠した。
「見惚れるだなんて面白い人ですね!」
クスクスっと上品に笑う姿にドキっとする。
綺麗な笑い方、絶対真似できないな。
・
・
・
ダイニングテーブルにはカップが三つ。
一つを手にした私だけど、後の二つは必要無かったのかも知れない。
中々部屋から出てこない翔さんの様子を見に、井上さんは翔さんの部屋へ行ってしまったから。
私が何日もかかって入ったあの部屋に、あの人はいきなり来てすんなりと入ってしまった。
何だろ…
すごく苦しい。
井上さんは仕事の事で来てるだけであって、別にそんな……
と思うけど、やっぱり黒い感情が邪魔をする。
何してるんだろ…
気になって気になって、部屋の前を行ったり来たり。
何も聞こえて来ない。
余計な妄想が頭を駆け巡り、目頭が熱くなる。
私何考えてんのよ。
バカ…
・
・
・
「それでは、夜分遅くに失礼しました。」
「あぁ、悪かったなわざわざ。」
大理石の玄関に、コツンと彼女のヒールの音が響く。
少しピンク色に染まった頬を、緩々と緩めながら頭を下げた。
ほんとに好きなんだ…と思った。
井上さんの目。
あれは特別な人を見る目。
私が翔さんに向ける目と一緒だ。
そう思うと、なんだか胸の奥がぎゅっと掴まれるように苦しくなった。
・
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容姿端麗。
品行方正。
なんて私とはかけ離れてる四文字熟語が頭を回る。
井上さんがカップに紅茶を注ぐのを、ただ横で見つめるだけの私。
凹む…
ただただ凹む…
小さな顔は私よりも視線が高くて、スタイルの良さが際立つ。
睫毛長いな。
肌が綺麗。
ハーフみたいな端正な顔立ち。
「私何かついてますか?」
「わっ!!ごめんなさい私ったら見惚れちゃって…」
ハッとして慌てて顔を伏せる。
なんだか恥ずかしくなって両手で頬を包み隠した。
「見惚れるだなんて面白い人ですね!」
クスクスっと上品に笑う姿にドキっとする。
綺麗な笑い方、絶対真似できないな。
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ダイニングテーブルにはカップが三つ。
一つを手にした私だけど、後の二つは必要無かったのかも知れない。
中々部屋から出てこない翔さんの様子を見に、井上さんは翔さんの部屋へ行ってしまったから。
私が何日もかかって入ったあの部屋に、あの人はいきなり来てすんなりと入ってしまった。
何だろ…
すごく苦しい。
井上さんは仕事の事で来てるだけであって、別にそんな……
と思うけど、やっぱり黒い感情が邪魔をする。
何してるんだろ…
気になって気になって、部屋の前を行ったり来たり。
何も聞こえて来ない。
余計な妄想が頭を駆け巡り、目頭が熱くなる。
私何考えてんのよ。
バカ…
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「それでは、夜分遅くに失礼しました。」
「あぁ、悪かったなわざわざ。」
大理石の玄関に、コツンと彼女のヒールの音が響く。
少しピンク色に染まった頬を、緩々と緩めながら頭を下げた。
ほんとに好きなんだ…と思った。
井上さんの目。
あれは特別な人を見る目。
私が翔さんに向ける目と一緒だ。
そう思うと、なんだか胸の奥がぎゅっと掴まれるように苦しくなった。
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