イイコでしょ?

「なーんか、最近楽しそう?」





おにぎりを頬張りながら、隣でタバコを吸ってるカズにぃに問いかける。





そう思ったのは、あの事があってから3ヶ月程経った頃。





最近たまに空を眺めては一人ニヤついたり、首を傾げたり…





今だってこうして屋上で空ばっか見上げて、フゥーってため息ついて。





そしたらカズにぃは、へぇ?ってなんかうわの空みたいな返事をした。






「いや、別に楽しくはねぇんだけど最近ね、妙なヤツに絡まれてんだわ。」





「妙なヤツ?何それ何それっ!」





海崎さんが右手にメロンパンを握りながら、興味津々に尋ねる。





すると松本さんは優子さんが作ったお弁当を食べながら、座って食え!と海崎さんに注意した。





あの事があってから、カズにぃとはもう前みたいには戻れないと思っていたけど、





その翌日には、何も無かったかのように笑いかけてくれた。





すごく心が痛かったけど、私以上に痛いんだろうな、と思ったら、悲しい顔なんて見せらんない。





そう思い、私も以前と変わらず接する事にした。





海崎さんと松本さんとは、何時の間にか仲良くなってて、今では三人で飲みに行ったりもしてるみたい。





なんだか昔からずっと一緒だったみたいに仲良くて、ちょっと妬けちゃう。














「で!何者?カズにぃをフニフニさせちゃう妙な奴ってのは!!」






覗き込むようにして問いかけると、何だよそれ!って言いながらもちょっと動揺しているのが分かった。





その仕草を見て、女の子なんだ、と思う。





で、ちょっと複雑な気持ちになっちゃう自分はズルいな。





海崎さんにグイグイ突っ込まれて、うるせぇ、うるせぇ!って逃げ回るカズにぃが可愛い。





恋…してるのかな?




してくれた方がいいに決まってるのに、やっぱり複雑だ。






でもすっごく気になる、その妙な奴。





海崎さんと一緒になって休憩中ずっと問い詰めたけど、全然話してくれなかった。