イイコでしょ?

触れたい…





手を伸ばせば直ぐに届く。





だけど翔さんはもう寝息を立てて眠ってしまってるし。





くっ付いたら起きちゃうかも…





それに自分からって…





言われてならした事はあるけど、自分の意思で動くなんて無かったから、どうすればいいのか。





でもこれじゃやっぱり、さみしいよ…


















シーツの擦れる音と共に、身体を少し移動させる。





頬に感じる、翔さんの温度。





ピタリとくっ付けた背中に、自分からしたくせにすごくドキドキして、でも嬉しくて。





起きてたら絶対出来ないな。





ふふ、と一人で幸せに浸って瞼を閉じた。














「なに?したくなってきたか。」





「ひゃっ!えっ?お、起きてたんですか?」





突然聞こえた翔さんの声に、心臓が飛び出そうな程驚いた。




「変な声出して、ダッセ。」





背中を向けたまま、ククっと笑われて、背中に寄せた頬がひどく恥ずかしくなった。





なにも言えずに黙り込むと、目の前の身体が動き始めて、こちらを向いた翔さんと視線がぶつかった。





「引っ付きたいなら素直に言えばいいだろ。」






「でも翔さん、疲れて寝ちゃって…それに背中向けちゃってたから…」






「で、寝たのをいい事に夜這いしようと。」






「よっ!夜這いなんて出来ない!」






「しないんじゃなくて出来ねぇんだ」





言い間違いを直ぐに突っ込まれ、羞恥で居た堪れなくなる。




もぅ…そんなとこ食いつかなくたっていいのに!!





「じゃ、何したかったんだ?」





口元をクイッと上げながら、肘をついて余裕な表情で見下ろされる。






「なんも言わねんなら、もう寝るぞ。」






そう意地悪言ってアクビを一つした。





唇をへの字に結んで、意地悪な瞳を見上げながら…






「…キス、したい、です////」





5秒程、黙って私を見つめてから、翔さんはガバッと私の身体を包み込んだ。