イイコでしょ?













「今日も遅くなる。」





連日のラブコールはこの一言。





時期もあるけど、大企業の副社長ともなると、こんなもの。





ケータイ片手にため息を吐いて、翔さんの分のハンバーグをラップで包んで冷蔵庫へ入れた。





言われた訳じゃないけど、一応毎日ご飯は作るようにしてて、でも一緒に食べられる日は限られてくる。





一緒に食べれない日はやっぱり悲しいし、それに想いが通じ合った今だからこそ、余計に一人が辛く感じてしまう。





あれからやっぱり、翔さんの口からキモチを聞けた事はないけど、





朝起きるとピカピカになったお皿が、水切りに並べられてるのを見ると…とてつもなく幸せを感じる。





なんだかソワソワしちゃって、味の感想とか聞けないんだけど、



ダメなモノはダメって、キッパリ言っちゃう人だから、何も言わない事で私は、美味しかったんだなぁって勝手に都合よく解釈しちゃってる。






寂しいけど、会社でも会えるし…





たまに。





寂しいけど。

















ズラリと並んだランニングマシン。





壁際の隅にある一台。





翔さんの帰りが遅い日は、そこが私の特等席になっている。





最近健康の為に通い始めたマンションにあるジム。





翔さんに言ったら、





「俺に見せる為にそこまでしなくてもいいんだぞ。」





と、笑い飛ばされた。





健康の為だもん!って言い張ったら、





「じゃあ夜中食ってるチョコやめろ。」





と。




それを言われると何も言い返せない。




むぅ…っと不貞腐れて睨んだら、





「三日坊主にならないようせいぜい頑張れ。」





と、新聞を読みながら言われた。




どんだけ私見下されてんのよ!




ムカつく!




と、思った瞬間、






「俺が居る時はそんなとこ行くなよ。」






なんて付け加えられたもんだから、怒りなんてフーって呆気なく吹き消された。




私の扱いがうま過ぎ、って自分でも思う。





でも翔さんの三日坊主に触発されちゃった私は、三日どころか、今日でここに来たのは十日くらいになるかな?





これで三日坊主の濡れ衣は解けたよね。





一人ウンウン頷きながらウォーキングに励んだ。