イイコでしょ?













「おはようございます。」






朝食を作るのは妻の役目。





7時丁度に部屋から出て来た旦那様をキッチンで出迎える。





今日は朝から生憎の雨だから、うっとおしくないように努めて自分は明るく挨拶をする。






「……ご機嫌取りか。ご苦労なこった。」






「ゔ…」






その瞬間、トースターからポンッと焼きあがったパンが飛び出した。






実は昨夜…


















「風呂行くぞ。」





「えぇっ?!いぃぃぃ一緒にですか?!」






ソファーに座った私に手を差し出しながら、まるで当たり前かのように言った一言。





勿論お風呂なんて一緒に入った事なんて一度もないし、ましてや裸…





「や、やです。」





「時間勿体ねぇから一緒に入ってやるっつってんだよ。早くケツ上げろ!」





「なら先に行って下さい!私後で入るんで。」






「お前の居眠りのせいで残業になったんだろ?俺が入ってる間に寝るだろ、絶対。」





「眠かったけど居眠りはしてないもん!」






確かに、眠い。



帰りにレストランに行ってワインを一杯飲んで来たから、眠気に拍車は掛かってるのは、事実。





だけど翔さんを置いて先に寝るなんて失態は…





前に一度したか。





いやでも今回は状況が違う。





この後…





その…アレを、するかも知れないのに!





そんな緊張状態で眠れる程私神経図太くない!!





「絶っっっ対に寝ません!からお風呂はまだ…恥ずかしい…」





フェイドアウトするような声で訴えると、前に立っていた翔さんが、スッとしゃがみ込んだ。






膝に乗せた手に翔さんの大きな手が重なる。






「逃げんなよ、スケベ処女。」






チュッと手の甲にキスを落とし、不適に笑ってお風呂へと行ってしまった。