もっと、君の近くへ

でもちょっと、嫉妬しちゃうかも。



私の消しゴムを、盗んで欲しかったなぁ……なんてね。



もう一回、耳に囁いてほしい…なんて。




どんだけMなんだ、岡田くんに。





しばらくすると、由梨がトイレから戻ってきた。



「真由ー、消しゴムあった?」





横目で岡田くんを確認すると、



「ううん、なかったよ」



と、少し大きめの声で言ってみた。