橋に差し掛かり、自転車を降りるとそこにはやっぱり真由がいた。



オレンジに照らされた真由の目には涙が溜まっていて。



その涙と原因は俺だと考えると、胸が痛かった。



緊張感でドキドキする。



「真由!」



「あれ?由梨は……?」



きっと由梨が必ずここに来るように連絡したんだろうな。



「由梨は来ないよ」