着いたのは、花香ちゃんが告白をした公園。



一番近い公園は、ここしかなかったから。



由梨の手を離して、ブランコに座る。



隣に由梨も座り、私は溢れる涙をぐっと堪えた。



「花香ちゃんね、四人で遊んだときに駿太に告白したんだ」



由梨は少し驚いて、うつむいた。



ごめん、由梨。だけど、話を聞いて欲しいんだ。



「答えは、怖くて聞けなかった。答えを聞ける、勇気なんてなかったから…」



今思えば、なんであの時逃げてしまっただろう。



「その少し後に裕也に告白されたけど、断ったんだ…やっぱり駿太を諦めきれなかったから……」



ぐっと拳を握る。



そうしないと、涙が流れてしまうから。