もっと、君の近くへ

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⋈真由side

次の日。



なんとなく学校に行きづらい気分だったけど、なんとか学校に行けた。



理由は、やっぱり………



「昨日のことで、まだ落ち込んでるのか?」



そこには、いつもと変わらない裕也がいた。



「そんなすぐに立ち直れないよ、だって……」



「お前、お人好しすぎ。いつか病みそうだな」



と言ってにかっと笑う裕也。



「裕也は、昨日のこと気にしてないの?私に…ふられたのに」



そんなに笑えるなんて不思議だよ。



「ん?全然。終わったことは仕方ないだろ?もう立ち直れた!」



といってピースする裕也の顔はいつもと同じ、笑ってて。



「なんか…ごめんね?でも、嫌いなわけじゃないからね…?ああっ、ほんとにごめん!」



裕也のことは本当に嫌いじゃないの。



優しいし、助けてくれるし、ドキドキしたことだってあったよ?