もっと、君の近くへ

「いつでも悩んだら相談乗るからな!ちゃんと頼れよ!」




夕焼けに照らされながら笑った裕也の顔はとてもかっこよくて




私は少し笑って手を振りながら裕也を見送ることしかできなかった。




裕也は今1番悔しくて、辛いはずなのに




私なんかの心配してくれて……




私は今、気付いたんだ。




恋をすると、そのために辛い思いをする人がいる。




だから、その人の思いを無駄にしないようにしたい。




だから、私頑張らなきゃ。




裕也のためにも、自分もためにも。